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ジョージ・A・ロメロ/ゾンビの世界

 


ジョージ・A・ロメロ/ゾンビの世界
『悪魔の墓場』

『悪魔の墓場』
(1974年/日本公開1975年6月)
イタリア/スペイン



監督ホルヘ・グロウ 製作エドモンド・アマティ 脚本サンドロ・コンチネンツァ マルチェロ・コスチア 撮影フランシスコ・センペレ 特撮ジャンネット・デ・ロッシ 音楽ジュリアーノ・ソルジーニ

出演レイ・ラヴロック アーサー・ケネディ クリスチーヌ・ガルボ ポール・ベンソン

 交通事故が原因で偶然であった男女が、いっしょに女の姉が暮らす田舎町に向う。田舎町に到着した女は不気味な男に突然襲われる。そこでは害虫駆除装置が発する超音波で死人が蘇り、人肉を求めて生者を襲い始めていたのだ。次々と殺人事件が起こる中よそ者の男は犯人に間違えられ…。
 ロメロの『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』がモトネタのスペイン・イタリア合作のゾンビ映画。日本公開もされ実質的に本邦初公開となったモダンゾンビ映画。
 『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』は人里離れた一軒屋というありがちな設定ながらも、SFパニック映画の要素が強く、もったいぶった前置きもなく、現実感の強い乾いた作風でテーマ性も濃い、といった従来のホラー映画にない要素によって画期的な映画となっていた。
 一方『悪魔の墓場』は『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』の影響を受け同じゾンビというキャラクターを使いながら、隔絶した田舎町を舞台に、もったいぶった展開やおどろおどろしい雰囲気、とってつけたような事件の原因、じめじめとした陰湿な作風、といった従来のホラー映画の設定のままで構成されている。かといってそれが悪く作用せず、ゴシック小説風モダン・ゾンビ映画として、いい味を出している良作。
 白黒の『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』のゾンビに比べ、後に『サンゲリア』や『ビヨンド』を手掛ける特殊メイクのマエストロ、ジャネット・デ・ロッシが手掛ける「総天然色」のゾンビは実に薄気味悪くインパクト大だ(手術跡の残るゾンビは有名)。「生ける死者」の怖さだけなら『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』よりもこちらに軍配が上がるだろう。

終末観☆☆☆
ゾンビビジュアル度☆☆☆☆
残酷性☆☆☆
怪奇性☆☆☆




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