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ジョージ・A・ロメロ/ゾンビの世界

 


ジョージ・A・ロメロ/ゾンビの世界
『バタリアン』

『バタリアン』
(1985年/日本公開1986年2月)
アメリカ 91分

バタリアン

監督ダン・オバノン 製作トム・フォックス 原案ジョン・ルッソ ルディ・リッチ ラッセル・ストライナー 脚本ダン・オバノン 撮影ジュールス・ブレンナー 音楽マット・クリフォード
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出演クルー・ギャラガー ジェームズ・カレン ドン・カルファ トム・マシューズ

 『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』は、本当は実際に起こった出来事をもとにした映画だったという設定のもと、軍がゾンビを保管していた容器からガスが漏れ、それに触れた者は生者も死者もゾンビ化して人間を襲うというお話。原題の『THE RETURN OF THE LIVING DEAD』からも分かるように『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッ』の脚本家も原案に加わった一応『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッ』の続編的扱いの作品。
 監督のダン・オバノンのコメントにあるようにシリアスなロメロのゾンビ映画に対してコミカルな要素を意識的に盛り込んだゾンビ映画。ゾンビが人間を追いかけ(元祖走るゾンビが登場)人間はそれから必死に逃げるという展開や、自分や愛するものがゾンビになってしまうというおぞましさや哀しみといったゾンビ映画の基本を、限定された時間と空間を舞台に、『ナイト』をパロリながら、シニカルなユーモアやお色気を交えてたくみに描いたゾンビ映画の傑作。タールマンなど個性的なゾンビも登場し、人気者となる。ラストの展開も終末観が漂っていて最高。日本でもヒットし、邦題と劇中に登場する「オバンバ」(もちろん日本独自のネーミング)というゾンビの名前から当時の流行語になった「オバタリアン」という造語が生まれたことは有名。この映画が楽しめない人はおそらく他のゾンビ映画も楽しめないだろう。

残酷性☆☆☆
サバイバルゲーム性☆☆☆☆
終末観☆☆☆
お色気☆☆
音楽☆☆
コメディ・パロディ性☆☆☆



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